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タイムの壁

 自転車競技には、1000mタイムトライアルという種目がある。この種目は残念ながらオリンピック種目では無くなったが、世界選手権では実施されており日本競輪学校の入学試験においては、200mフライングダッシュと併せて実技試験科目となっている。

 ちなみにワタシは、英語表記よりも「千米独走時間競争」という日本語表記の方が好きですが・・・。(^-^;

 この種目は、静止状態からスタートの合図と共に発進し1000mの距離を一人で走りきる・・・という、ある意味「単純」な種目。同時に、トラックレースにおける基本走力の指標とも言え、今まで対戦したことがない相手の場合「コイツって、1000m何秒ぐらい?」と調べるのが通例・・・である。(^-^;

 さてこの種目、フシギなことに「タイムの壁」というものが存在する。

 だいたい、生涯で初めて1000mを走った時のタイムから何秒かおきにその「タイムの壁」は出てくる。これもフシギなモノで、たいていは1分20秒・1分15秒という「5秒刻み」になるコトが多い。

 例えばワタシの場合、初めて1000mを走った時のタイムは1分25秒。

 2回目は1分22秒。その次は1分21秒。

 そう、ワタシの場合もまず1分20秒というのが最初の壁になった。コレはよくあるレヴェル。ちなみに才能のある選手は、イキナリ1分17秒ぐらいで走ったりする。

 1分20秒の壁を破ると、ワリとカンタンに1分17秒まで行った。

 ココでまた壁。

 ナカナカ、1分15秒まで行かない。

 しかし選手には、なぜか「タイムが伸びる時期」というのがある。ワタシの場合、1分14秒を出したその次には、1分13秒まで一気にタイムが伸びた。

 だけど、その「揺り返し」も来た。

 その後は、また1分15秒台しか出せない状態になった。

 世間では、この1分13秒のタイムを「まぐれ」と呼ぶ・・・。(^-^;

 こんな感じで、高校2年生のシーズンは終わった・・・ように覚えている。

 その後は、1分12秒台を2回出したがコンスタントに出せるタイムは・・・1分13秒台だったと思う。そんなレヴェルだった。

 ワタシ自身、運動に関する素質はまったく無かったので、誰でも努力さえすれば1分13秒までは出せると思う。

 だから、1分12秒というのが凡人の最後の壁・・・のように思う。

 恐らく(経験はないが)、1分12秒の壁を破れば1分10秒までは一気に伸びそうな気がする。

 ただ今から考えれば、このレヴェルまで来たらトレーニングの方法をまったく変えてみるというのも一つの策だと思う。

 大雑把に言って、冬の基礎練習~春の走り込み~夏のスピード練習~秋の集大成というサイクルを真面目に3年ほどやれば、このレヴェルまでは来る。

 問題は、こっから先。

 たぶん、今までと同じトレーニングを続けてもタイムは伸びない。

 コレ、シゴトでも同じですよね。

 長く続いている不具合を解決しようとすれば、今までとまったく違う方策を検討してみる・・・。

 ちなみに、現在の日本競輪学校入学試験合格者の平均タイムは、1分12秒34。

 コレは偶然の一致かな・・・?

 

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